2017.07.06

働くために休む?休むために働く?

先日、「日本人サラリーマン vs アメリカ人セールスマン 文化比較 」というおもしろい動画を見つけ、おバカ映像が好きな私はそのシリーズにハマってしまいました♪
スティーブという外国人男性が日本人とアメリカ人の勤務態度の違いを演じるというもので、多少の過剰演出はありますが特徴をつかんでいて笑えます!

ランチタイムに電話がかかってきても、仕事とは関係ない話はほとんどせずにキッチリ対応する日本人に対し、「今メシ食ってんだけど!後から掛け直すぜ!」と言い放ったり、水曜日から「今週末何すんの?」という話が尽きないアメリカ人。

同シリーズの他の動画でも度々「週末何する?」の話題だらけで、どんだけ休日が楽しみやねん!と突っ込みたくなりましたが、これこそが「ON/OFFの切り替え」や「効率の良い仕事」に繋がる秘訣なのでしょうか??

日本人と欧米人の仕事や休暇に対する考え方の違い

下記の記事にもあるように、日本人と欧米人の仕事や休暇に対する考え方は根本的に違うようです。
欧米人が絶対にしない”休暇”の考え方

すべての人に当てはまるわけではないと思いますが、休みと仕事について考える時、日本人の場合は「このプロジェクトが落ち着いたら休暇をとろう」など、休みは仕事の間にある感覚で、欧米人の場合は「休暇にいくから、この時期は仕事ができない。」など、仕事は休みと休みの間にある感覚。
つまり「日本人の人生の中心は仕事、欧米人の人生の中心は休暇」ということ。

休日の過ごし方も欧米人はアクティブに過ごすことが多いのに対し、日本人は「疲れてるんだから、家でゆっくりごろ寝」(私もこのタイプ・・)という印象が否めません。

私自身が鬱になった時に休日の過ごし方について感じたこと

ストレスが溜まったり、鬱状態の時に良いとされる行動で「体を動かす」というのがありますが、疲れている時に体を動かすとか正直キツイ話です。

けれど私自身、過去にストレスの溜まる仕事をして軽い鬱状態になった時に休日を部屋で寝て過ごした日と、土日2日間出かける用事がありフラフラになりながらも無理矢理外出して過ごした日を比べると、外出して過ごした場合の方がスッキリした気分で元気に月曜日をむかえることができました。
もちろん体の疲れは残り昼休みは爆睡でしたが、いつもより前向きに仕事ができた記憶があります。

ストレスを抱える現代の日本人にとって、欧米人の休日を全力で謳歌する姿は良いお手本なのかもしれません。

昨今の日本政府のメンタルヘルスに対する動き

2015年に従業員が50人以上いる事業所での年1度のストレスチェックが義務化されたり、最近では厚労省から「2017年版の自殺対策白書」なるものが発表され「15〜34歳の若い世代で死因の第1位が自殺となっているのは先進7カ国で日本のみ」と指摘するなど、ここ数年政府もメンタルヘルスについて関心を寄せて動きをみせているように思います。

しかしストレスチェックの義務化については、職場におけるメンタルヘルスの重要性が認識されるという利点は生まれつつも、産業医の不足や面談を行うことで職場で不当な扱いを受けることにならないだろうか、という不安から面接指導を実際に受ける率は低いなどの問題も出ているようです。

若い世代の自殺についても指摘するだけでなく、教育環境や労働環境、体制について他国の良いところを取り入れるなどしてどんどん改善してほしいものです。

by kimutomo